有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

飛び込み営業電話を、エレガントにかわすには・・・【対談、番外編】

 

 

久しぶりの営業電話

今週末、ひさしぶりに「税金対策の不動産業者さん」から電話が来ました。そうです、節税を謳った飛び込み営業の電話です。バイト先(常勤先とは異なります)の受付さんが取り次いでくださって、僕のもとに流されたわけです。

 

じつのところ、常勤先の僕の番号については、事務職員さんの手違いで業者さんに知れ渡っているようです。不動産の営業と思われる番号に、僕のPHS番号と名前を教えてしまったと入職初日に告白されました。さすがの僕も「えぇ・・・・」と絶句しましたが、起きてしまったことは仕方ないので諦めました。そのため常勤先では常に警戒を強いられるハメになったのです。あやしい電話はすぐ切るようにしていました。

 

さて、本来なら漏れていないハズのバイト先にまで、かかってきたわけです。それはビックリでした。おそらくは、病院のHPを漁って若い人にかけていたのでしょう。逃げ場がない感が凄まじいですが、どうせなら「小粋」な営業電話の断り方を模索していました。

 

そのやりとりを記録しようと思います。なお営業さんをおちょくっているように思われるかも知れませんが、僕としては相手から切ってもらうよう「エレガント」に対応したつもりです。その点だけご容赦ください。

 

 

やりとり

営業さん:「あのー。あのですね。ちょうど卒業大学の同期の人づてに、電話をかけさせていただいております」

僕:「はい(アレかな・・・)」

 

営業さん:「もうすでに同期の方にもお電話をさせて頂きました。今年の税金が高いですよね? どうせなら節税対策も兼ねた収益物件のご提案になります」

僕:「はい(アレだ。アレが来たぞ・・・)」

 

営業さん:「一度でよろしいので、是非お話だけでもよろしいでしょうか。損はさせませんので。税金は払いたくないでしょう」

僕:「えぇ・・・」

営業さん:「?」

僕:「じつのところ、自分は税金を払うのが趣味(*)、みたいなところがあるので・・・」

営業さん:「いやいやいや!!!それは!!!ありえないでしょう!!!」

僕:「・・・・」

 

営業さん:「本気で仰っているんですか?」

僕:「はい・・・・」

ガチャ・・・

 

「ダメだ。こいつは・・・」みたいな感じで、相手から電話を切ってくれました。(いろんな意味で)かける相手を間違った、みたいな様子でした。

 

 

考察

「税金=悪」みたいな風潮があるのは否定しません。ですが社会のセーフティネットの視点では決して「税金=悪」ではありません。払うことによって、福祉機能が潤滑に回る面もあるハズですから。しかも自分でお金を使うことが少なければ、なお素晴らしいと思うわけですよ。

 

上記にそってみれば、趣味は言い過ぎかも知れませんが、セリフ(*)の税金を払うことを全否定しないポジションは、なかなかエレガントだと思います。正論ではないかも知れませんが、否定もできないロジック。「税金を減らすべき」という営業さんの立場と「税金は無理に減らさなくてもいい」という僕の立場は、根本的に相容れないのです。営業トークにそもそも入っていけないセキュリティ機能が、セリフ(*)にはあるのです。相手から電話を切って頂いたことも、点数が高い。

 

エレガントじゃないのは、営業さんを怒鳴ったりとか。なんなら買うつもりもないのに先に進めようとしたりだとか。紳士的ではありませんので、やめましょう。

 

語郎