有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

コロナ禍でみた「お医者さん系アカウント」についての、雑感。

・読み専状態

2020年のはじめに、Twitterアカウントを作りました。作りはしましたが、ほとんどつぶやくことは無く。いわゆる、読み専状態になっています。フォローさせて頂いているアカウントの多くは、ブロガーさんやプログラマーさんなどです。とくに最近ですと、技術系アカウントが気になっています。

 

とはいえ、やはり同じ業界の畑としまして、医療系のアカウントさんも、フォローさせて頂いております。

 

以下、完全に私の雑感です。

 

・医クラ、というらしい

「@●●科医」や「@●●医」などの、医療系アカウントを総称して、「医クラ」とよぶみたいです。最近、知りました。蔑称なのか何なのか、ちょっと分かりませんが、よく界隈では使われているみたいなので、ここでも使用します。

 

先のとおり、僕は読むのに徹しているため、あまり「医クラ」との絡みはありません。発言がながれてきても、基本はスルーしています

 

ほんとうに、彼らが医療従事者なのか、判定は不能ですので、この点は保留します。しかし、なかにはコロナ関連とかこつけて、わりと過激な発言をするアカウントも目立っているとか。

 

もちろん、真摯に医療的な知識を提供してくださるアカウントも多いのです。しかし、なかには、かなり政治的といいますか。排他的なコメントをされる方もいらっしゃるようで。それを見た利用者さんが気を悪くして「日本の医者は、こんな民度なのか」とか「こんなに長時間、Twitterに張り付くとは、医者の仕事どうした」みたいな、そんな応戦があったりします。

 

 

・なぜなのか?

 

さきに記しますが、僕としては医クラのことを、正直どうとも思っていません。いい意味でも、わるい意味でも、あまり興味がないので

 

よくよく考えてみますと、医者の不満というのは、国や政治に向かいやすいのですね。といいますのも、検査や保険点数については、医者が決めているわけでは御座いませんので。医療制度の根幹部分は、それこそ国や政治家の裁量で決まります。

 

たとえば「コロナのPCRは、今月から保険診療で出来るよ。1回いくらだよ」という発言は、国がするのです。医者がするわけでは、ありません。究極のトップダウン形式が、そこにあります。

 

となれば必然的に、医者の不満は国に向かいやすいのでしょう。分からんでもないです。

 

・「最低限」の品位を

自由に発言できるのが、ネットの良さであります。とはいえ、「最低限」の品位は必要だろう、と思います

 

べつに「最高級」である必要は、ないと思いますが。ちょっとボヤきたい日もあるでしょうし、忙しくて疲れているのかも。ですが、もしも患者さんや関係者が見ていて、不安・不快に思ったりしたら、ちょっと良くないかなあ、と。

 

人様を不快にさせないよう。そこだけは気をつけようと思う所存です。

 

どっちみち、Twitterで「やれ無給医」だの「やれコロナ検査」だの叫んでも、ぶっちゃけ国を牛耳る偉い人は見ておりませんので。かりに見ていたとしても、シカトをかまされて終わりでしょう。

僕としては、静観のスタイルを続けます

 

 

 

語郎