「モノを安く仕入れて、高く売る」のが、商売の原則です。コンテンツを購入・消費する際にも、その原則を大事にしています。
僕は、ジャンク品の類が大好きです。なんというか、「お得感」があるからです。ちょっとでも、安く仕入れたい欲望を叶えてくれます。安いジャンク品を、自分で加工します。例えば、アゲハチョウの飼育ネットでも、安い針金を使っています。
漫画やゲームなどの娯楽コンテンツを消費するときも、同じです。おおきなブームが過ぎ去ってしまったような作品を、堪能するのが大好きです。
今回は、僕が勝手に名付けた「ハゲタカファンド式」なコンテンツ堪能術を、ご紹介して記録します。実践すると、ちょっと得した気分になれます。
・ハゲタカファンドって、なんぞ?
ご存じない方も、いらっしゃると思いますので、かるく概説します。経済を扱うフィクションの作品では、ちょくちょく出てきます。たいてい、悪役チックに描かれます。
ざっくりいえば、「株式市場からの評価が悪く、株価が割安に放置されている銘柄を買い漁り、買収を仕掛ける」ファンドです。倒産寸前だったり、問題のある会社に群がってくるため、「ハゲタカ」と呼ばれてしまったわけですな。
個人的には、すごく重要な役割を果たしていると思います。市場の自浄作用を担っているからです。
このファンドに着想して、描いたコンテンツ消費術を、以下に記します。
・「終わってしまった」コンテンツを、安く仕入れる
記事の冒頭にも記録しました通りです。ようは、大きなブームは過ぎ去り、すでに「下火」になった有名作品を購入して楽しむのです。
以下にメリット・デメリットを記録します。とはいえ、デメリットのほうが、圧倒的に少ないのですが。
・メリット
①安く、手に入る
株でもなんでも、人気の絶頂ですと、非常に高く値段がつきます。日本や米国でも、老舗の大企業は、とても割高です。資金力がないと、そもそも買えません。
コンテンツでも、同じで。人気の絶頂ですと、なかなか新品だと高くつきます。安く手に入れようと古本屋に行っても、そもそも人気ですので、売っていないこともあります。ひとまずブームが過ぎ去ったあとですと、わりと安く手に入ることが多いです。
②「有名だった」作品を狙うので、大きなハズレがない
現在進行形で、売りに出されているコンテンツですと、あとでどんな「ケチ」がつくか、分かったもんじゃありません。
「期待の作品」とキャッチコピーが打たれていたとしても、意外と人気が出ずに終わることもあり得ます。アニメなどでは、とくに顕著です。妙なところで、急に終わってしまうことも、普通にあります。
この「やっていたけど、急に終わる」のは、ハゲタカファンド投資家としては大きなリスクです。不用意に、手を出したくない。
ですので、かつて「有名だった」作品を、重点的に買うのです。大団円で終わっていることも、重要ですね。調べるソースは、なんでも構わないと思います。まとめサイトでも、閲覧数や、売り上げ数でも。とにかく、客観的に良さげなものを、探します。
・デメリット
僕が感じる範囲ですと、たった一つだけです。それも、さほど大きなダメージには、なり得ないもの。
それは、「周りの人と、コンテンツを通じた共同体験ができない」ということ。「あのドラマ、面白かったよねー」が、しにくくなります。
・まとめ
現在進行形で、はやっているものには、あえて手を出さない。ひとまず大団円で終結して、名作扱いされているコンテンツを安く買い漁る。
まさに、ハゲタカファンドと同じ手法なのです。
コスパよく、面白いものを堪能できる方法論としては、大いにアリだと思っています。いまは配信サイトも充実していますし、簡単に実践できます。
語郎