有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

年収1000万をこえて、思うこと。コロナ禍で「お金持ちとは?」を自分なりに再定義する。

ちょっと、尖ったタイトルに出てみました。

 

学生時代から「お金持ちって、どういう人をさすのか?」といった点に、ちょっとした興味を持っていました。頭のなかでグルグルと考えたり、調べたりしましたが、パリっとした答えが見つからずにいました。学生時代には「ざっと、年収4000万円くらいやろ」とか、その程度の思考で止まっていました。

 

30歳近くなり、それなりに収入を取るようになってから、改めて自分に、この「問い」をぶつけてみました。すると自分でも驚くほど、以前とは違った考えに至っていました。

 

せっかくですので、未来の自分に向けてのメッセージとして、記録しようと思います。

 

結論を急ぎます。僕の考える「お金持ち」の必要条件とは、「自身の人生を自分でコントロールできる状況にあり、他者に意思決定の裁量権を握られていない者」となります。これにあてはまる限り、その人は「お金持ち」の最低条件を満たしています。

 

この哲学的な「問い」は、個人個人で答えが異なってきます。読んでくださっている皆様も、ひとつ考えながら読んでいただけると幸いです。

 

 

・数字上の定義

「お金持ちって、どういう人たちなの?」と周りの人に聞いてみますと、大抵は次のような回答になるでしょう。

 

「年収3000万円以上で、資産が1億円からでしょ」だの、「年収2000万円からなら、まあお金持ちじゃないのかな」など。そうです、数字の話に帰着しがちです。

 

野村総研の定義ですと、純金融資産保有額について

・富裕層:1億円以上5億円未満

・準富裕層:5000万円以上

とあります。

 

 

・コロナ禍で痛感

数字上の定義ですと、必要条件は述べたとおりです。

 

話のキモは、ここからなのです。

 

仮に年収が2000万円あろうと、貯金が5000万円あろうと、自分で生活の柱をコントロールできなければ、貧しいのです。例えば、転勤しまくりのサラリーマン。それなりに収入を得ていたとしても、「来月から転勤ね。周りをまとめといてね」と上司に言われたら、ぐうの音も出ません。よくある話です。

 

少し話はずれますが、コロナ関係でも、いくつか事例が挙げられます。

 

・それなりに活躍していた舞台俳優が、この災禍で公演中止が相次ぎ、収入激減。

・残業代で稼いでいた激務サラリーマンの給料が、仕事減少につき、収入減少。

 

一時的にガッツリ稼いでいても、永続する補償は無いのです。

 

またコロナ禍で、自治体や国の迷走ぶりも、露わになってしまいました。やれ「stay home」だの、「Go to」だの。国民は右往左往していました。

 

この「右往左往、裁量権を上部に握られている状況」では、とてもとても「お金持ち」とは言えません。自分の生命の安全を確保できないようでは、「お金持ち」もクソもないと思っています。

 

僕のなかでは、給料すらも「贅沢の道具」ではなく、おおげさに「生命維持の機会」と捉えています。

 

・自給自足が最強??

精神論というか、哲学的というか。禅問答のようになってしまいますが。

 

 

先に記載したように、自分の「意思決定の裁量」を他者に握られている状況は、決して「お金持ち」とは言えず、もちろん自由でもありません。

 

高度に資本主義が発展する今だからこそ、自給自足生活の重要性が分かります。

 

片田舎に住み、自分で野菜を作り、魚を釣り、人の密集地を避け、必要最低限のコストで生活する。保有する商品なり、インカムゲインで生計を立てる。万が一、戦争や感染症の災禍が起きた場合に備えて、生活物資を備蓄している。これぞ、究極の「お金持ち」でしょう。

 

僕の「お金持ち」論に賛同する方は、あまりいらっしゃらないとは思いますが。

 

語郎