有給医のライフハック記録

医師の語る人生最適化戦略

大事な資産を守るために。詐欺に騙されないための、実例をご紹介。

 

 

詐欺の話は尽きない

投資家を名乗ると、困ったことに詐欺師が沢山寄ってくる。カモだと思われているのかも知れない。ちょっと怪しい話が、沢山舞い込んでくるのだ。中には有益な話もあるだろう。だが営業に近い感覚で詐欺師は迫ってきて、金を奪おうとする。今回は身近で体験した事例をご紹介。(ただし、それぞれの投資商品の実名は差し控える。中立の立場を守る為だ。)

 

 

仮想通貨 × ポンジ・スキーム

ごくごく近い人から投資話が持ち掛けられた。曰く、仮想通貨のマイニング事業に投資を行い、皆で配当を得るという。仮想通貨の資産価値は今後向上する一方であり、現金から仮想通貨にシフトしていく可能性が高い。故に、今が仮想通貨マイニング事業に参入する絶好の機会であるとの事だった。

 

十中八九怪しいと思っていたが、それでも現場検証しなくてはならない。実際に話を聞いてみて分かることもあるだろう。案の定、待ち合わせの時刻には如何にも怪しいツーブロックのお兄さんが出現した。一通り話を聞いたのだが、釈然としない点があった。

 

確かに仮想通貨は今後価値が上昇する可能性はある。マイニング事業も決して悪くはない。だが、肝心のマイニング事業による仮想通貨入手量が少なすぎる。普通に仮想通貨自体を購入すれば良いと思うのだが、なぜかマイニング事業に投資するように促してくる。詳しく聞くと、自分が紹介した人がその事業に参入すれば紹介手数料を貰える点が分かった。

 

詐欺案件だと察知する・・・

この時点で話を聞くのを止めた。理解した。ポンジ・スキームネズミ講を合わせたスタイルの詐欺話なのだ。現場検証の内容で断定した。このように、親子関係の連鎖も詐欺話の特徴だ。実際に得られる配当は紹介料(=投資家の投資金)なのだ。極端にその報酬が下がっているのは、制度疲労を起こしている為だ。新規参入する投資家が少ないのにも関わらず、既存の参入した投資家が多すぎて配当が薄まっているのだ。

 

ポンジ・スキームの可能性が高いことを、紹介してくれた人にお知らせしたが、受け入れてもらえなかった。本人としては立派な投資事業だと考えていたようで、訂正不能だった。紹介した人は、良い物を広めていると思っている事が多く、この点もやっかいだ。もう相手にしないことにした。

 

破綻したもよう・・・

数か月後、「あの話はどうなったのだろうか。」と探偵根性が発動し、情報を集めてみた。マイニング事業のサイトにログインできない状態らしい。入金も出金もできず凍結されているようだ。世界中で被害者がおり、集団訴訟になる可能性すら上がっている。怖くて紹介者とは、その話が出来ない。禁句だ。

 

身近にこういった話があるのだな、と恐ろしい気になった。信頼している人からの紹介案件でも疑ってかかるべきなのだろう。

 

すべてを疑ってかかることの大切さを学んだ。

 

語郎